無観客だった東京オリンピックからはや3年、パリオリンピックの開会式が初の屋外開催の中、パリらしく華やかでお洒落な開会式で幕を開けました。以前、オリンピック開催中では、紛争地でも休戦がなされ、「平和の祭典」と言われましたが、今では紛争地での被害が多く報道され、また商業主義が強く、毎回お金に絡んだ問題も出ています。
近代オリンピックの父であるクーベルタン男爵は、スポーツを通じて心身ともに調和のとれた若者を育成すること、異なる国や地域の人と交流することで、互いを尊重し、偏見をなくすこと、スポーツを通じて世界平和を構築すること─をオリンピズム(オリンピックの理念)としましたが、それも遠い昔になった感があります。
でも現在、もう一度、原点に立ち返ることが必要なのではないかと思います。それはオリンピックに関わらず、仕事においてでもです。当社では、食を通して、健康に寄与し、文化を創造することを理念としています。オリンピックが心身ともに調和のとれた若者を育成するように、当社の仕事は健康に寄与する人材育成にも大きく関わっていることも認識してください。
2024年8月10日
6月下旬、北海道札幌のベーカリー店「どんぐり」の研修を受けてきました。パンデパルクの平日の売上を、「どんぐり大通り店」では夕方の2時間で達成してしまう大繁盛店です。当日「どんぐり」は、野尻社長を始め、2店舗の店長と本部担当2名の5名体制で迎えてくれました。5名それぞれが語っていたのは、
「ワクワク」
というキーワードでした。「ワクワク」とは、これから起きることが楽しみな気持ちであり、その「どんぐり」では、「ワクワク」感を少しでも多くお客様に感じていただけるように教育・運営しているとのことでした。
実際の店舗では、ポップ、盛り付け、色合いを始め、パンの種類の多さと魅力もあり、「ワクワク」感満載でした。「おいしさ」を感じる五感の中で、味覚が1%なのに比べて視覚が87%を占めると言われますが、その理論の実践そのものでした。
そして、ワクワクによる期待を上回る満足があり、多くのお客様から支持を頂いている現実を見させていただきました。
このワクワク感は、外食に限られたことではないと思います。給食でも、人間関係でも必要となります。ワクワクを「する」「させる」を意識しませんか?
今年もまた新入社員のフォローアップ研修に「認定NPO法人うりずん」の髙橋昭彦理事長に講話をして頂きました。当社が永年支援をしている「うりずん」は、重い障がいを持つ子どもと家族が楽しく安心して過ごせるために作られた施設です。そして「うりずん」では、障がいを持った子どもと家族が「普通」に暮らすことができる社会を目指して活動をしています。
まず講話は、子どもの「普通」の暮らしについての話から始まります。
「普通」とは、
食べる、排泄する、お風呂に入る、遊ぶ、出かける、学ぶ、働く、休む等
の行為で、この行為を何不自由なく行うことができるということです。しかしこの行為は、障がいを持った子どもにはそれは「普通」ではありません。障がいを持った子どもの外出には、機器を持ったりして大掛かりになり、簡単ではないからです。
私達は、日頃は「普通」を意識することはありませんが、髙橋先生の話を聞くと、「普通」を意識します。そして「普通」に生活できていることが、いかに幸せなのかを感じます。その幸せをどう活かすかが私達の使命ですね。
2024年6月10日
「3X3」は、東京オリンピックで新競技として採用され、一躍人々に知られるようになったバスケットのことであります。その3X3の大会がゴールデンウイーク期間中にこの宇都宮で開催されました。
大会の一つがワールドツアーの開幕戦であり、もう一つがパリオリンピックの予選会であります。世界レベルの大会がこの宇都宮で開催されるのは、他には自転車のジャパンカップがあるだけです。そしてこの3X3は、5人制バスケット日本代表がオリンピック出場を決めたことより、更に人気が高まってきています。
この「3X3」の魅力は、5人制バスケの半分のコートでプレーするため、攻守が目まぐるしく変わるスピーディーな試合展開でしょう。また、DJが会場全体にノリの良い音楽を流させ、MCがトークで盛り上げ、非常にエンタメ性(人々を楽しませる娯楽性)に溢れた競技も魅力の一つです。今の時代にあっていると思います。ここにも「時流」が感じられますね。
ワールドツアーについては、2028年までこの宇都宮でオープニングツアーが開催されます。今年見逃した方は、是非来年楽しんでください。
2024年5月10日
集うこともあり、別れることもあり。
始まるものもあり、終わるものもある。
毎年4月は、色々な感情が生まれる時期になります。今年も22名の新入社員が入社しました。緊張感溢れる入社式でしたが、新入社員代表の力強い誓いの言葉に、これからの給食協会グループを担う意欲が感じられました。
この世代は、新型コロナの影響で、コミュニケーションに不安があると言われています。それにより人と話すのが怖いとか、失敗をすることが怖いとか考える人が多くいます。
人生を長く生きている私には、新型コロナの4年間はそれほど大きな時間ではありませんが、新入社員には大きな時間です。修学旅行や体育祭等大きなイベントに影響が出ました。もちろん勉学にも影響が出ました。
皆様方の役割は、当然仕事は教えることですが、コミュニケーション能力も教えてください。まず、会話を積極的にしてください。そして失敗は自分を成長させる経験として捉えて頂き、温かく育てましょう。
2024年4月10日