青天を衝け

2021年の大河ドラマは、渋沢栄一の物語である。次の一万円札になる人物であることは、皆さんご承知のことと思いますが、ではどんな人だったのでしょうか?

渋沢栄一は、開国から昭和初期までの激動の時代に活躍をした人物です。渋沢栄一は、本来尊王攘夷派でありましたが、幕末では一橋慶喜に仕えました。その後、明治新政府にも仕えて、日本初の銀行創設や多くの事業に関わり、日本経済の基礎を築いた稀有な人物です。

渋沢栄一の書に、有名な「論語と算盤」があります。簡単に言えば、人間は「論語で人格を磨くこと」と「資本主義で利益を追求すること」の両立が大切であると説いたものです。そして必要なのは、そのバランスであると。今の時代に、まさに当てはまる言葉であります。

現在、ややもすれば、「今だけ」「私だけ」「お金だけ」の傾向がみられることが多々あるように思われます。私の経営論は、常に人間性を磨き、利益は出すのではなく、利益が出るような経営を理想としています。また渋沢栄一は、社会活動にも積極的に取り組み「道徳経済合一説」も、私達の未来に大きな影響を与えることになるでしょう。今後、意識していきたいと思います。

 

2021年6月10日

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